MetaのザッカーバーグCEO、「Apple Vision ProはQuestと方向性が異なる」
MetaのザッカーバーグCEOは、AppleがWWDCで発表した「Vision Pro」について全社会議でコメントしたとThe Vergeが報道。「発表にすごく興味があったが、Questとはビジョンが違うことが分かった」という。「われわれのビジョンが成功するだろう」。
米Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは6月8日(現地時間)、木曜定例の全社会議で、米AppleがWWDCで発表した「Apple Vision Pro」について言及したと、この全社会議を視聴したというThe Vergeが報じた。
MetaはWWDC直前の1日に唐突にVRヘッドセットの新モデル「Quest 3」を発表した。発売は早くとも今秋だ。
ザッカーバーグ氏は、「Appleが何を発表するのか本当に興味があった」が、蓋を開けてみれば「彼らの発表は、われわれが重視している価値とビジョンとの違いを示した」と語った。
「メタバースとプレゼンスに対するわれわれのビジョンは基本的にソーシャルなものだ。人々が交流し、親密さを感じることに重点を置いている。対象的に、Appleが見せたデモはすべて、人が1人でソファに座っているものだった。つまり、Vision Proはコンピューティングの未来のビジョンかもしれないが、私が求めているものではない」とザッカーバーグ氏。
実際、Appleは「空間コンピューティング」という言葉を提示し、物理ディスプレイに代わるコンピューティングツールという位置付けでVision Proを紹介した(だからこそ基調講演では「メタバース」や「VR」などのワードを使わなかった)。
ザッカーバーグ氏はAppleの発表を見て「われわれがやっていることは重要であり、成功するだろうと楽観的になった」と語った。
実際にはユーザーが求めているものがメタバースなのか空間コンピューティングなのかは、まだ分からないところではあるが。
ザッカーバーグ氏が全社会議で語ったことのトランスクリプトはThe Vergeの記事末で読むことができる。
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