ちゃんと読める? イラスト化したQRコードを生成するサービス登場 生成AIを利用 1枚300円から
広告会社のリメインインは、AIを使ったQRコード生成サービス「DRコード」を始めると発表した。生成AIで出力したイラストや写真と、WebサイトやSNSなどのURLを組み合わせてオリジナルのQRコードを生成できるという。
広告会社のリメインイン(東京都港区)は6月13日、AIを使ったQRコード生成サービス「DRコード」を始めると発表した。生成AIで出力したイラストや写真と、WebサイトやSNSなどのURLを組み合わせてオリジナルのQRコードを生成できるという。価格は1枚300円からで、AIベンチャーの合同会社キエイと共同で提供する。
9つのデザインと好きなURLの組み合わせができるプランでは1枚300円、10枚1000円、100枚1万円で提供。オリジナルデザインでQRコードを作りたい場合、1枚4万8000円となる。修了することで「AI生成画像を自由に出力できるようになることを約束する」という「DRコード作成AIセミナー」も開催する。ただし参加費は9万8000円となる。
誤り訂正機能に優れるQRコードだが、生成した画像は通常のQRコードと比較すると、読み込み精度が劣化しており、数秒の読み込み時間がかかるという。これについて同社は「(今後)読み込む確率が大幅に上昇すると予測している」と説明する。商品パッケージや説明書、SNSのリンクや企業の名刺などの活用シーンを想定している。
イラスト化したQRコードを巡っては、中国のクリエイターciaochaosさんがAI画像×QRコードを組み合わせた技術を6月上旬に公開。米国の掲示板サイト「Reddit」などで世界的に話題になっていた。ciaochaosさんは自身のWebサイト上で、複数のデザインから好きなQRコードを作成できるサービス「qrbtf.com」を公開中。こちらの利用料は無料。
関連記事
- 女性声優の“存在しない”水着画像をAIで作成、販売……法的に問題ないの? 弁護士に聞いた
実在する人物に似た画像をAIで生成し、それを販売する事例が現れた。顔は女性声優や女優などを模しているようで、水着などを着せている。著名人を模したAI画像やそれを作成できるAIモデルの売買について、法的に問題はないのだろうか。弁護士に聞いた。 - Amazonのグラビア写真集が「AI生成だらけ」な件 Spotifyでも“AI汚染”が
集英社が発行した、AI生成画像を使ったグラビア写真集「生まれたて。」がわずか1週間で販売終了となった。一方、個人による販売は2022年後半ごろから相次ぎ、23年に入って激増。Kindleストアの書籍ランキングでも大量にランクインしている。 - OpenAIのサム・アルトマンCEO、孫正義氏と面会 「共同事業を模索」とNHK報道
来日している米OpenAIのサム・アルトマンCEOが、ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長の孫正義氏と共同事業で模索していると、NHKが6月12日に報じた。 - 「ブラック・ジャック」の新作、今秋公開 GPT-4活用 「ぱいどん」から3年
手塚プロダクションが“AI手塚治虫”を活用して漫画「ブラック・ジャック」の新作を制作する。今秋発行の「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に掲載される予定。 - 生成AIの検定試験、日本ディープラーニング協会が開催 note深津さんら監修 試験時間15分、受験費2200円
日本ディープラーニング協会は、生成AIの検定試験「JDLA Generative AI Test 2023」を開催すると発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.