速報
Adobe決算、生成AI好調で過去最高の四半期売上高
Adobeの3〜5月期決算は増収増益。売上高は四半期として過去最高だった。「Adobeは生成AIの新時代をリードできる」とナラヤンCEO。
米Adobeは6月15日(現地時間)、第2四半期(3〜5月)の決算を発表した。売上高は前年同期比9.8%増の48億1600万ドル、純利益は9.9%増の12億9500万ドル(1株当たり3.91ドル)。生成AI関連の強い需要を背景に、売上高は四半期として過去最高を更新した。
部門別では、PhotoshopやIllustratorを含むCreative Cloudを担当するDigital Media部門の売上高は10%増の35億1000万ドルと好調だった。マーケティング関連サービスのDigital Experience部門は12%増の12億2000万ドルだった。
シャンタヌ・ナラヤンCEOは発表文で「Adobeの画期的なイノベーションにより、生成AIの新時代をリードできる立場にある」と語った。
第3四半期については、売上高を48億3000万ドルから48億7000万ドル、1株当たりの純利益を3.95〜4ドルと予測した。
関連記事
- 生成画像で知財トラブルあればアドビが補償 画像生成AI「Adobe Firefly」にエンタープライズ版
米Adobeは6月8日(現地時間)、画像生成AI「Adobe Firefly」のエンタープライズ版を2023年下半期に提供すると発表した。「Creative Cloud」「Adobe Express」に加え、CMSソリューション「Adobe Experience Mnager」に、商用利用できる画像生成、編集機能を提供するという。 - Photoshop、生成AI搭載へ 塗りつぶし機能に“革命” β版を公開
米Adobeが画像生成AI「Adobe Firefly」を、画像編集ソフト「Photoshop」に搭載する。まずは「ジェネレーティブ塗りつぶし(β版)」を実装したβ版を同日より公開した。 - アドビの生成AI、β版を一般公開 Adobe IDがあれば無料で使える
米Adobeが同社の生成AI「Adobe Firefly」を一般公開した。無料のAdobe IDさえあればウェイトリストなしで誰でも利用できる。なお、正式版ではなく引き続きβ版としての提供であり、商用目的では利用できないとしている。 - AIで顔のレタッチが超ラクに 「Adobe Lightroom」新機能を試して分かったこと
写真や動画の画像処理にAIを活用する取り組みは、早くから行なわれてきた。ただ昨今のチャット系大規模言語モデルや画像生成系の劇的な進化に比べれば、牛の歩みのように見えるかもしれない。だが従来なら自動ではできなかったことが、徐々に可能になってきている。 - 「Premiere Pro」などに生成AIツール、23年後半から 何ができるようになるのかAdobeが予告
アドビが3月に発表した生成AI「Adobe Firefly」について、23年内にも「Premiere Pro」などのビデオツールに導入すると発表した。生成AIが動画編集ツールに導入されると一体何ができるようになるのか。 - アドビ、画像生成AI「Adobe Firefly」発表 安全な学習ソースで商用利用OK プライベートβ公開
米AdobeがジェネレーティブAI「Adobe Firefly」を発表した。同日よりプライベートβ版を公開する。まずは画像とテキスト効果の生成から展開し、動画やオーディオトラックの編集などを言葉でAIに指示できる世界を目指すという。 - Adobe、画像生成AIを開発へ 倫理や法律面で“透明性”高めたクリエイターのためのツール目指す
米Adobeは、クリエイター本位の画像生成AIを開発すると発表した。倫理や法律などの側面において透明性を持つ画像生成AIツール開発し、クリエイターが正当な利益を得られる仕組みの構築を目指す。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.