速報
AdobeとIBM、企業の生成AI活用支援で提携拡大
IBMはAdobeとの提携拡大を発表した。顧客企業による画像生成AI「Adobe Firefly」などの生成AIツール導入を支援するソリューションを提供する。IBMの2万人コンサルタントがマーケティングへの生成AIの安全な採用を支援する。
米IBMは6月19日、米Adobeとの提携拡大で、Adobeの画像生成AI「Adobe Firefly」などの生成AIツールを利用する企業のコンテンツサプライチェーンを支援するソリューションを発表した。
Adobeの生成AIを活用したコンテンツサプライチェーンソリューションと、IBMのコンサルティングサービスを組み合わせることで、顧客のコンテンツ供給エコシステムの効率性を向上させる。
具体的には、Adobeの企業顧客は、デザインとクリエイティブのための生成AIモデルの実装で、IBMの2万1000人のデータや生成AIなどを専門とするコンサルタントのサポートを受けられる。Fireflyなどの生成AIだけでなく、マーケター向けのコパイロット「Adobe Sensei GenAI」でマーケティングワークフローを簡素化し、生産性を向上させることもできるとしている。
IBMは発表文で「Adobeとの戦略的パートナーシップを拡大することで、企業のマーケティング担当者が安全に生成AIを活用したエクスペリエンスをより効果的にデザインできるよう支援できる。提供する生成AIは、信頼と透明性の原則に基づいて構築されており、顧客のブランドの一貫性と完全性を促進できる」と語った。
関連記事
- 生成画像で知財トラブルあればアドビが補償 画像生成AI「Adobe Firefly」にエンタープライズ版
米Adobeは6月8日(現地時間)、画像生成AI「Adobe Firefly」のエンタープライズ版を2023年下半期に提供すると発表した。「Creative Cloud」「Adobe Express」に加え、CMSソリューション「Adobe Experience Mnager」に、商用利用できる画像生成、編集機能を提供するという。 - アドビ、画像生成AI「Adobe Firefly」発表 安全な学習ソースで商用利用OK プライベートβ公開
米AdobeがジェネレーティブAI「Adobe Firefly」を発表した。同日よりプライベートβ版を公開する。まずは画像とテキスト効果の生成から展開し、動画やオーディオトラックの編集などを言葉でAIに指示できる世界を目指すという。 - IBMも生成AI「watsonx」 透明性とカスタマイズ性で“ビジネスに使えるAI”強調
米IBMが、生成AIを含むAIとデータのプラットフォーム「watsonx」を市場に7月から順次投入する。市場のホットワードとなっている生成AIに対し、透明性やカスタマイズ性を付加価値としてビジネス向けの展開を図る。 - Adobeが人工知能「アドビ先生」発表 名前の由来は?
Adobe Systemsも人工知能に参入。その名はなんと「Adobe Sensei」だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.