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社労士向けクラウド「社労夢」障害、発生からまもなく1カ月 6月料金請求なしで売上高予想32億円→未定に
クラウドサービス「社労夢」などでシステム障害が続いているエムケイシステムが2024年3月期通期連結業績予想を修正。収益源により、もともと約32億円を見込んでいた売上高、2.6億円を見込んでいた営業利益はいずれも「未定」となった。
社会保険労務士(社労士)向けクラウドサービス「社労夢」などで6月5日以降システム障害が続いているエムケイシステム(大阪市)は29日、2024年3月期通期連結業績予想を修正した。6月分のサービス利用料を請求しないため、収益が激減。もともと約32億円を見込んでいた売上高、2.6億円を見込んでいた営業利益はいずれも「未定」となった。
エムケイシステムはランサムウェアを使ったサイバー攻撃により、サービス提供用のサーバが暗号化された。社労夢に加え、人事労務向けサービス「DirectHR」などの9サービスが影響を受けており、29日の時点でも完全復旧はできていない。
約3400いるユーザーに正常なサービスを提供できないため、6月分の請求は停止。調査や復旧、再発防止にかかる費用は今後も増加する可能性があり、業績予想が立たない状況になっている。
このシステム障害により、サービスを導入する社労士法人や民間企業からは、情報漏えいにつながった可能性があるとの発表も相次いでいる。
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