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中野サンプラザ、50年の歴史に幕 復活は29年、“観客が近い”ホールのDNAを継承へ
JR中野駅前の複合施設「中野サンプラザ」が7月2日に閉館し、50年の歴史に幕を下ろした。
JR中野駅前の複合施設「中野サンプラザ」が7月2日に閉館し、50年の歴史に幕を下ろした。当日は中野区の酒井直人区長や再開発事業の主幹事を務める野村不動産の松尾大作社長も参加してセレモニーが行われた。
中野サンプラザは1973年に「全国勤労青少年会館」として開業。以来、数多くのイベントやコンサートを開催してきた。ホールはステージと観客席の距離が近いことで知られ、出演アーティストにも好評だった。
“最後のコンサート”として5月から2カ月にわたって開催された「さよなら中野サンプラザ音楽祭」には、中野サンプラザと縁の深いアーティストも多数参加。このうち奥田民生さんは「ラウドネス(1980年代のヘヴィメタルバンド)を一番後ろの席でみて、音でかすぎて後ろの壁にはりつきました。(ホールは)大きさがとにかくちょうど良かった。次はどうなる?」と思い出を交えたコメントを寄せている。
中野サンプラザの建物は24年度に解体する予定で、跡地にはホールやホテルなどが入る超高層ビルを建設する。合わせて隣接地の再開発も行い、一帯が「NAKANOサンプラザシティ」として生まれ変わるという。29年の開業を目指す。
野村不動産の松尾社長は「ステージと観客席の距離が近い今のサンプラザホールのDNAを継承し、最大7000人収容の観客が圧倒的な臨場感を得ることができる新しいホールの施設計画を進めている」とした。
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