閉館した「京急油壺マリンパーク」VR空間に復活
Psychic VR Labは25日、昨年9月に閉館した「京急油壺マリンパーク」をVR空間にオープンした。主催は京急電鉄と路上博物館。入場は無料。
XR制作ツールや配信プラットフォームを手掛けるPsychic VR Lab(東京都新宿区)は8月25日、2021年9月に閉館した水族館「京急油壺マリンパーク」をVR空間に再オープンすると発表した。主催は京急電鉄と路上博物館。入場は無料で、PCやスマートフォン、HMDから利用できる。
建物を3Dで再現した他、建設前の設立趣意書など貴重な資料もアーカイブ。水族館の水槽や標本を再現した「魚の国」、最終日のイルカやアシカのショーの動画が見られる「VR屋内大海洋劇場ファンタジアム」、写真や過去のパンフレットなどで53年間の歴史を追体験できる「想い出館」もある。
京急電鉄(神奈川県横浜市)と一般社団法人「路上博物館」(東京都文京区)が進めていた「VR京急油壺マリンパーク」プロジェクトにPsychic VR Lab(東京都新宿区)が参画して実現した。水族館のバーチャル空間移転は日本初の取り組み。「水族館が遠い地域の子供たちがバーチャル遠足で利用したり、介護など移動が困難な人にも気軽に訪れてほしい」。
油壺マリンパークは1968年に京急電鉄が開業した水族館。当時「東洋一」といわれた「大回遊水槽」を始め、 魚の生態を様々な角度から示す展示で人気を集めたが、施設の老朽化で昨年9月に閉館した。
路上博物館は21年10月にクラウドファンディングサイト「CanoFire」で「京急油壺マリンパーク3D化計画」を立ち上げ、目標の2倍以上となる658万5900円を集めている。
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