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ChatGPT PlusのWebブラウジングが一時停止に 有料記事を読めてしまうとの報告を受け
OpenAIは、ChatGPT Plusでβ版として提供している「Browse with Bing」を無効にした。ペイウォールで制限されている記事を表示してしまう問題を修正するまでの一時的な停止だ。これにより、GPT-4の情報は2021年9月までのものに戻ってしまった。
米OpenAIは7月3日(現地時間)、5月12日からβ版として提供しているWebブラウジング機能「Browse with Bing」を一時的に停止したと発表した。「望ましくない方法でコンテンツが表示される場合があることがわかった」ためとしている。
例えばURLを添えて「この記事のコンテンツを見せて」というプロンプトを与えると、そのURLが例えばThe New York Timesの記事のようなサブスクリプションしないと開けない、本来ペイウォールで守られている記事であっても全文が表示されてしまうという報告があったという。
Webブラウジング機能が使えないと、GPT-4の情報は2021年9月までのものになる。
OpenAIは、コンテンツを正しく扱えるようにこの問題を修正しており、可能な限り早くこの機能を復帰させるよう取り組んでいると語った。
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