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猛暑日でスマホの動作温度を超えるんだが…… 暑すぎるとどうなる? シャープに聞いた
猛暑日の影響で、連日気温がスマホの動作温度を超える状況になっている。動作温度を超えるとどうなるのか。シャープに聞いた。
7月に入ってから本格的な夏が到来し、35度を超える猛暑日も日本各地で相次いでいる。そこで注意が必要なのが各種電子機器の「動作温度」だ。例えば、スマートフォンの動作温度の上限はどこのメーカーもたいてい「周辺温度35度」としている。これを超えるとどうなるのか。シャープに聞いた。
即座に使えなくなるわけではないが
動作温度は平常通りの動作が可能な気温のことをいう。本体の温度ではなく、周囲の気温を基準にしている。一般論として、35度を超えたからといって、即座にスマホが壊れたり動作不能になったりするわけではないという。
動作はするが、単純に本体が熱くなってしまう。そこで使用者がやけどなどをしないよう発熱を抑える必要が出てくる。結果、一般的にはCPUなどのパフォーマンスを制限する仕組みを採用している。35度を超えるとパフォーマンスが落ちるというよりは、けがをしないようパフォーマンスを落としているというのが正しい。
本体温度の落とし方には複数あるという。CPUなどのパフォーマンスを落とすのが一般的だが、シャープの最新機種ではCPU制御を最適化して発熱を抑えた上で、カメラリングから排熱する設計も採用して、できる限りパフォーマンスを落とさない仕組みにしているという。
なお、本体温度を下げようとして保冷剤などを使うと内部に結露が発生して故障する恐れもあるため、本体が熱いと感じたら、日陰で風に当てるなど自然に冷やすのが望ましい。
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