自分で作ったオリジナル曲、音楽サブスクに一括配信 ドワンゴから「楽曲収益化サービス」
ドワンゴは、クリエイターが作成した楽曲を、音楽サブスクリプションサービスやSNSなどに一括配信する「楽曲収益化サービス」を、7月25日に開始する。ニコニコ動画だけでなく、各種配信サービスで音楽クリエイターの収益化が可能になる。
ドワンゴは7月14日、クリエイターが作成した楽曲を、音楽サブスクリプションサービスやSNSなどに一括配信する「楽曲収益化サービス」を、7月25日に開始すると発表した。ニコニコ動画だけでなく、各種配信サービスで音楽クリエイターの収益化が可能になる。
同サービスは、「ボカロP」などオリジナル曲を制作する音楽クリエイターが、楽曲を登録するだけで、音楽サブスク、YouTube、著作権収益の3つから収益化方法を選べる。これにより、Apple MusicやSpotifyなどの音楽配信サービス、TikTokなどのSNSに一括配信し、再生数に応じた収益が得られる他、「YouTube コンテンツID」をドワンゴが代理で取得。楽曲を使ったYouTube動画からユーザーが収益を得られるという。ネット配信やカラオケなどの著作権収益にも対応する。
登録料・年会費は無料で、収益の一部を手数料として徴収する。18際以上であれば、ニコニコアカウントを持っていないユーザーでも利用可能。1曲から登録でき、共同制作したものであれば、メンバー間の分配に対応する。
クリエイターが作品の利用条件などを記載したライセンスを登録することで、自身の作品の二次創作などを活性化させる「ニコニ・コモンズ」なども併用可能。こちらも25日にアップデート予定で、「ニコニコやYouTube等での収益化」の可否を選択できるようになるという。
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