就活する大学3〜4年生、4人に1人が「ChatGPTなど使ったことある」 用途は?
大学3〜4年生の4人に1人が、就活にChatGPTなどの生成AIを使ったことがある──ベネッセi-キャリア(東京都新宿区)は7月20日、こんな調査結果を発表した。最も多い用途は?
就活する大学3〜4年生の4人に1人が、ChatGPTなどの生成AIを使ったことがある──ベネッセホールディングスとパーソルキャリアが立ち上げた企業で、人材紹介や育成を手掛けるベネッセi-キャリア(東京都新宿区)は7月20日、こんな調査結果を発表した。就活での利用経験を聞いたところ、26.5%が「使ったことがある」と答えた。
実際に使った学生に具体的な用途を聞いたところ、最も多かったのは「企業の志望動機の作成」(63.6%)、2位は「自己PRの作成」(62.8%)、3位は「面接の練習」(24%)だった。ChatGPTなどの生成AIを使った理由を聞いたところ、最多は「企業分析やエントリーシート作成の作業時間短縮のため」(60%)、2番目は「今後のキャリアや自己分析など思考整理の時間短縮のため」(45.8%)、3番目は「話題になっているため・興味本位」(43.3%)だった。
使った上で感じたメリットを聞いたところ、最も多いのは「自分では思い付かない気付きが得られた」(77.5%)。2番目は「企業分析やエントリーシート作成の作業時間が短縮できた」(61.7%)、3番目は「今後のキャリアや自己分析など思考整理にかかる時間を短縮できた」(40.8%)だった。
逆にデメリットを聞いたところ65.3%の学生が「なかった」と回答。2番目は「期待した気付きが得られなかった」(10.2%)、3番目は「使いこなせなかった」(8.5%)だった。
一方、ChatGPTなどを使ったことがないと答えた人にもその理由を聞いたところ、「不正のように感じられる」「就活は自分の力で取り組みたい」「大学側から禁止されている」などの回答があったという。
調査は6月12日から18日にかけて実施。ベネッセi-キャリアの就活サイト「dodaキャンパス」会員の大学3〜4年生452人にWebアンケートを取った。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。