Apple、「Apple Vision Pro developer kit」提供開始 東京のデベロッパラボは8月
Appleは2024年初頭発売予定のMRヘッドセット「Apple Vision Pro」を開発者に提供するプログラムを開始した。東京を含む世界の都市でのデベロッパラボも間もなく申し込み受付を開始する。
米Appleは7月24日(現地時間)、同社初のMRヘッドセット「Apple Vision Pro」のアプリ開発者にヘッドセットを提供する「Apple Vision Pro developer kit」プログラムを開始した。条件を満たす開発者は専用サイトから申し込める。
承認されると、ハードウェアだけでなく、Appleの専門家によるサポートも得られる。
要件は厳しそうだ。まず、Apple Developer Programのアカウントを持っている必要がある。さらに、これまでに開発したアプリとアプリ開発チーム全体のスキルについて詳しく説明する必要がある。この申請をAppleが精査し、「visionOSの機能を活用したアプリを作成する申請者を優先する」としている。
また、ハードウェアは開発チームのみがアクセスできるよう保管するよう求められ、Appleはいつでもハードウェアの返却を要求できることになっている。
Appleは同日、東京を含む世界数都市で「Apple Vision Proデベロッパラボ」を開催することも発表した。参加開発者は、自分のvisionOS/iPadOS/iOSアプリを実際にApple Vision Proで動作させることができる。東京では8月16日〜25日に開催の予定。間もなく申し込み受付を開始する見込みだ。
Apple Vision Proは2024年初頭に3499ドルで発売の見込み。それまでに質の高いサードパーティ製アプリが揃うかどうかはAppleにとっても重要だ。
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