スマートリモコン「アラジン リモレス」年内でサービス終了 事業移転後の継続協議で合意に至らず
Aladdin Xは26日、スマート音声リモコン「Aladdin Remoless」が年内で使えなくなると発表した。ユーザーには補償として同社製品の購入に使えるクーポンを提供する。
Aladdin X(東京都港区)は7月26日、スマート音声リモコン「Aladdin Remoless」(以下、アラジン リモレス)が年内で使えなくなると発表した。ユーザーには補償として同社製品の購入に使えるクーポンを提供するが、アラジン リモレスの後継製品の発売は予定していない。
12月31日の午後11時59分をもってアラジン リモレスの音声コントロール機能と外部機器のコントロール機能、スマートフォンアプリ、Bluetooth接続によるスピーカー機能など全ての機能、サービスを停止する。故障対応も11月20日で終了する。
理由についてAladdin Xは「アラジン リモレスの音声認識エンジンには外部企業の技術が採用されており、代替できない仕様だった。事業移転後に継続使用のための協議を続けてきたが合意に至らず、やむなくサービスを停止せざるを得ないとの結論に至った」と説明している。
アラジン リモレスは20年7月にpopInが発売したプロジェクター付きシーリングライト「popIn Aladdin2」のオプションとして登場したスマートスピーカータイプの音声リモコン。中国Baiduの音声認識エンジンを日本語にカスタマイズして使用していた。
しかし22年8月、スマートプロジェクター大手の中国XGIMI(エクスジミー)がpopInのAladdin事業を買収。エクスジミーは子会社としてAladdin Xを設立し、商品とサービスを提供していた。
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