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Amazon、バーチャル診療所「Amazon Clinic」を全米展開
Amazonは、バーチャル診療所「Amazon Clinic」の提供を全米で開始した。ユーザーは専用サイトで自分の症状を選ぶことで、医療提供者の診察をチャットあるいは動画チャットで受けることができる。
米Amazon.comは8月1日(現地時間)、昨年11月に一部の州で提供を開始したバーチャル診療所サービス「Amazon Clinic」を全米50州とワシントン D.C.で展開すると発表した。
Amazon Clinicは、副鼻腔炎や片頭痛、結膜炎など、一般的な症状についてユーザーが医療提供者に相談できるようにするバーチャル診療所だ。ユーザーはWebサイト上で自分の症状や相談先を選択し、簡単なアンケートに答えることで、動画チャットあるいはテキストメッセージで対応できる臨床医とつながることができる。
医療パートナーとして、Curai Healthなどの団体と提携している。バーチャル診療は、予約不要で、保険は適用されない。必要であれば処方箋を出してもらうことも可能だ。Q&Aによると、メッセージングベースの診察の費用は35ドル、動画チャットでは75ドルという。
ユーザーは、Amazonが米国で提供しているAmazon Pharmacyで処方された薬を購入できる(他の薬局で購入することも可能)。
Amazonはこのサービスのために2022年7月、プライマリケアを手掛ける米One Medicalの39億ドルでの買収を発表し、今年2月に買収を完了した。
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