あなたも森川智之ボイスに? 新しいAIボイスチェンジャー登場、“AIひろゆき”開発元が無料提供
CoeFont(東京都港区)が、PC向けの新しいボイスチェンジャーアプリをリリースした。発話者の声を、リアルタイムで同社のAI合成音声に変換できるもので、まずは3種類の声を無料で提供する。今後は声優・森川智之さんの声を基にした音声も提供する予定。
西村博之(ひろゆき)さんの声を再現したAI合成音声“AIひろゆき”などで知られるCoeFont(東京都港区)は8月4日、PC向けの新しいボイスチェンジャーアプリをリリースした。AIを活用し、話者の声質をリアルタイムで同社の合成音声に変換するもので、まずは3種類の声を無料で提供する。特徴は合成音声の元となった人物にも利益が還元される点で、今後は声優・森川智之さんの声を基にした音声も提供する予定。
まずはWindowsで利用できるアプリとして、β版を無料で提供する。サービス開始時に提供する声は、芯の通った女性の声「アリアル」、透明感のある女性の声「ミリアル」、男性の声「アベルーニ」。今後は森川さんを再現した合成音声をはじめ、随時バリエーションを増やしていく。
CoeFontは、ユーザーが自分の声を合成音声化して販売できるプラットフォームを運営している。今後は有料化し、声の持ち主への利益還元についても、同プラットフォーム上で可能にするという。販売形態はサブスクリプション形式などを検討している。
CoeFontはサービス開発の背景について「AIの急速な普及により、声優の声が無断でAI音声化され、非公式な形で使用・拡散されている。しかし、現在の法制度では、声の権利保護や利用規制に限界があり、声優は自分の声が不正に利用されることを止めることができず、さらには利用に対する対価を得ることもできていない。AI音声を活用して、声優の新たな収益を生み出せる環境の実現を目指す」としている。
関連記事
- 「AI岡田斗司夫に適当なことを喋らせよう!」 本人公認の無料ジェネレーター公開 「ひろゆきAI」に続き
AI音声合成サービスを提供するCoeFontが、岡田斗司夫さんの声を再現したAIに、好きな文章を読み上げさせられるジェネレーターを公開した。同社の技術を周知する取り組みの一環という。 - 「AIひろゆきに適当なことを喋らせよう!」 無料のジェネレーター公開 本人公認
AI音声合成サービスを提供するCoeFontが、AIで再現したひろゆきさんの声に好きな文章を読み上げさせられるジェネレーターを公開した。利用料は無料。同社の技術を周知する取り組みの一環という。 - 声優・森川智之の声をAIで再現、オーディオブックの一部を無料公開 小学館など2社
スタートアップのYellstonが、小学館と協力して、声優・森川智之さんの声を再現した音声合成AIで読み上げたオーディオブックを無償公開した。「小学館が進める、あらゆる出版物の音声化を目指す活動を受けて協力した」(Yellston)という。 - 声のプロに音声合成AIの品質はどう映る 声優・森川智之さんが語る“技術への向き合い方”
声優の森川智之さんは小学館のプロジェクトでその声をAIとして保存した。声のプロから見たAI音声合成の質について森川さんは「まだまだ問題はある」としながらも技術の発展については好意的だ。 - 19歳の学生社長が音声合成サービス開発、3日でユーザー5万人 AIの勉強はWeb授業とインターンで
19歳の大学生がAIベンチャーを立ち上げ、音声合成サービス開発。ユーザーは3日で5万人以上が集まった。AIの勉強はWeb授業やインターンで学んだというが、どんな背景でサービスの開発に至り、今後どのように展開していくのか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.