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目標1億円 国立科学博物館、クラファンで運営資金募る 返礼品にはバックヤードツアーなど
国立科学博物館が運営費を募るクラウドファンディングを始めた。目標金額は1億円。コロナ禍や光熱費、原材料費の高騰で資金難に陥っている中、コレクションの収集や保管、研究などに必要な費用を集める。
国立科学博物館は8月7日、運営費を募るクラウドファンディングを始めた。目標金額は1億円。コロナ禍や光熱費、原材料費の高騰で資金難に陥っている中、コレクションの収集や保管、研究などに必要な費用を集める。
支援プランはトートバッグを返礼品とする5000円プランから、法人向けの1000万円プランまで42種類。返礼品はグッズの他、バックヤードツアーや標本製作体験、古代人の人骨に触れる実習などをそろえる。
国立科学博物館によると、2019年度に7.5億円だった入館料収入は、コロナ禍により20年度には1.5億円まで減少。加えて資料の保管容器や保存液、人件費、光熱費などの高騰で運営に大きな影響を受けたという。
これまでにもクラウドファンディングを実施してきたが、それぞれ単独のプロジェクトの資金を集めるものだった。博物館全体のコレクション管理費用を募るのは今回が初。
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