ニュース
JAXA「後のせ自動運転システム」開発に参加 レベル4“市場最安値”目指す
JAXAは8日、東海クラリオンとアジア・テクノロジー・インダストリーが開発している「後のせ自動運転システムYADOCAR-i(ヤドカリ)ドライブ」に参画すると発表した。
JAXAは8月8日、東海クラリオン(TCL)とアジア・テクノロジー・インダストリー(ATI)が開発している「後のせ自動運転システムYADOCAR-i(ヤドカリ)ドライブ」に参画すると発表した。新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ」の一環という。
YADOCAR-iドライブでは、走行ルートの作成に準天頂衛星「みちびき」などを使った衛星測位を採用している。これにJAXAの測位技術「MADOCA-PPP」を組み合わせ、レベル4の自動運転を実現する考え。
ATIの長尾朗代表は「衛星測位を最大限利用することにより、システムコストを下げられる」としている。
YADOCAR-iドライブは、自動車などの既存モビリティに最小限の機材を追加し、自動運転車に変えるプロジェクト。過疎の進んだ町の日常の足、観光地の移動手段などに向け、レベル4の自動運転を市場最安値で提供することを目指している。
関連記事
- パナ、画像認識AIの“知ったかぶり”を見抜くAI開発 未知の物体を「未知」と認識可能に
パナソニックは、画像認識AIが学習していない物体を“未知の物体”として認識できるようにする技術を開発したと発表した。誤認識による誤動作の防止が期待される。 - レベル4の自動運転バス、2023年中に茨城県境町が導入へ エストニア製
ソフトバンク傘下のBOLDLYが、エストニアのAuve Techが開発した自動運転シャトルバス「MiCa」を日本に導入する。すでに茨城県境町が購入の覚書をBOLDLYと結んでおり、2023年中に導入予定としている。 - 日本初、「レベル4」自動運転車を認定 条件満たせば運転手不在でOK
経済産業省と国土交通省が、国内で初めてレベル4の自動運転車を認定した。条件を満たせば運転手不在でも運航できる。 - レベル4の自動運転を実装するのに必要なものとは何か?
自動運転の運用を検証する実証実験が大阪で行われた。自動運転の1つの到達目標であるレベル4を見据えたものだ。 - 熱帯夜にエアコンを切る→朝には熱中症「警戒」レベルに ダイキン調査
ダイキンの検証によると、熱帯夜のマンションで午前2時にエアコンが切れた場合、朝7時には室内の「暑さ指数」が熱中症「警戒」レベルまで上がっていた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.