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NVIDIA決算、生成AI向けH100などが好調で売上高2倍 Q3売上高は2.7倍の予測
NVIDIAの5〜7月決算は、生成AIブームでH100などの対応GPUが好調で、売上高は前年同期比2倍、純利益は9.4倍だった。8〜9月期の売上高は2.7倍と予想した。
米NVIDIAは8月23日(現地時間)、第2四半期(5〜7月)の決算を発表した。売上高は前年同期の2倍の135億1000万ドル、純利益は9.4倍の61億8800万ドル(1株当たり純利益は2.7ドル)だった。生成AIブームによる「A100」や「H100」などの対応製品への高い需要が奏功した。
売上高、純利益ともに、アナリスト予測(売上高は112億2000万ドル、純利益は2.09ドル)を大きく上回った。
カテゴリー別売上高では、データセンターが140%増(2.4倍)の103億2300万ドル。ゲーミングも22%増の24億8600万ドルと好調だった。
同社のGPU「H100」は米OpenAIのChatGPTなどのAIサービス運営に採用されている。
ジェンスン・ファンCEOは発表文で、「世界中の企業が汎用コンピューティングからアクセラレーテッドコンピューティングと生成AIに移行している」と語った。
第3四半期の売上高予想は160億ドル前後とした。これは前年同期比で2.7倍に相当する。
同社はまた、250億ドルの自社株買いを行うことも発表した。
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