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NVIDIA株急伸、一夜で時価総額27兆円増加 AIゴールドラッシュの“ショベル”製造企業に
GPUなどを開発する米NVIDIAの株価が5月24日夜に急伸した。時間外取引で終値305.38ドルから390ドルまで約26%上昇した。AI向けGPUの需要好調が要因だ。
GPUなどを開発する米NVIDIAの株価が5月24日夜に急伸した。時間外取引で終値305.38ドルから390ドルまで約26%上昇。同日、同社が発表した5-7月期(第2四半期)の売上高予想は110億ドルと、アナリスト予想の71億5000万ドルの1.5倍に達したことが好感された。
AI向けGPUの需要好調が要因だ。ChatGPTなどを動かすデータセンター向けGPUの需要が急増しており、米ロイターの取材に対し「1月に急激な需要増があり、追加の発注を強いられた」とコメントしている。
GPUは、ChatGPTなどのLLMにおいて学習用に使われるだけでなく、ユーザーとの応答を生成する推論用にも使われる。AI分野のGPUにおいては、NVIDIA製品がデファクトスタンダードになっており、AIブームにおいてちょうどゴールドラッシュ時のショベル製造企業にあたる。
今回の株価上昇で、NVIDIAの時価総額は約2000億ドル(27兆円)増加。9500億ドルを超え、米上場企業の5位につけた。
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