ニュース
君は解けるか? ITパスポート試験に新登場する“生成AI”のサンプル問題、IPAが公開(2/2 ページ)
国家資格「ITパスポート」の出題範囲に生成AIに関する問題を加えると予告した情報処理推進機構(IPA)。同機構は8月31日に、生成AIに関する問題のサンプルを公開した。全3問の例題を出題趣旨とともに公開している。
サンプル問題の答え
解答はそれぞれ、問1が「ウ」、問2が「エ」、問3が「ウ」となる。
問1は、システム開発上での生成AIの活用事例に関する知識を問う問題。IPAは「従来はIT技術者などの専門知識を有する人が作成していた文書や画像などの業務上のコンテンツの生成を、生成AIを活用することで、ITを利活用する人も担うことが可能になりつつある」と説明している。
問2は、生成AIの特性や留意事項に関する知識の問題。「AIの著しい進歩によって登場した生成AIは、国民生活や企業活動に大きな影響を与えている。一方、生成AIが作り出した“もっともらしいウソ”によって、社会を混乱させるリスクも指摘されている」(IPA)
問3は、基盤モデルの知識についての問題。どのような技術や仕組みで生成AIが実現しているかを理解することは、ITを利活用する人とIT技術者間でコミュニケーションする上では有用であると指摘。生成AIの多くは、基盤モデルを基にしていることから出題したという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ITパスポートの出題範囲に“生成AI”追加 2024年4月の試験から
情報処理推進機構(IPA)は、国家資格「ITパスポート」の出題範囲に生成AIに関する問題を追加すると発表した。
“1那由他”通りの味を再現できる装置 ワインや梅干しの品種や産地も 生成AIで料理写真からも「きっとこんな味」
明治大学の宮下芳明研究室が10の60乗(1兆を5回かけた大きさ)通りの味を再現できる装置を開発したと発表した。基本となる5つの味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)や辛味などの味を与える液体を組み合わせることで、さまざまな味を再現できる。
「四季報AI」β版で分かった、AIだからできること、そして想定外のニーズ
東洋経済新報社の「四季報AI」は、ChatGPTを活用し、会社四季報オンラインの記事やデータを主な参考元として、株式投資に役立つヒントを対話形式で引き出せるサービス。現在β版ですが、面白い使われ方をしているそうです。
伊藤園、「おーいお茶」のパッケージに画像生成AIを活用
伊藤園が、9月に発売する「お〜いお茶 カテキン緑茶」のパッケージデザインに画像生成AIを活用したと発表した。同様の取り組みは同社初。「中身だけでなく、外観も時代に合った魅力を伝えられる製品開発に努める」(同社)という。
生成AI画像は「二次的著作物」と日本写真家協会 「出典の明記を」
日本写真家協会は23日、生成AIで作成した画像は「二次的著作物」にあたり、原著作者の権利を保護するルール作りが必要だと問題提起する文書を公開した。

