ひと足お先に「iPhone 15」と新作「Apple Watch」を体験してみた 写真たっぷり現地からレポート(3/3 ページ)
9月12日(現地時間)、米カリフォルニア・クパチーノのApple本社、Apple Parkで開催された発表会で「iPhone 15」シリーズに加え、「Apple Watch Serise 9」「Apple Watch Ultra 2」に実際に触れることができたので、そのファーストインプレッションをお届けしよう。
S9チップ搭載がキモのApple Watch
Apple Watchは、Series 9とUltra2の2機種が新たに発表された。この2機種の最大の特徴は、S9という新たなチップセットを搭載していることにある。
S9はA16 Bionicから派生したチップで、従来のA13 Bionicから派生していたS6〜8から大きく進化している。4nmプロセスルールで作られており、Apple Watchのチップセットとしては、一歩大きく踏み出して進化したチップだといえる。
とりわけ、4コアのNeural Engineを搭載したことにより、機械学習の処理能力が大幅に向上している。指でつまむような動きをしたことを、微細な動きと血液の流れの変化から感知する「ダブルタップ」という操作系も、S9チップの力で実現している。
処理能力の向上は、多様な処理を同時並行的に、スムーズにこなすために今後チップセットに必要とされるのだろう。外見上変化が少ない今年のアップデートだが、心臓部分が数年ぶりに大きく変わっているのである。
その他、Serise 9のディスプレイは最大2000ニト(Series 8は1000ニト)に、Ultra 2のディスプレイは最大3000ニト(Ultraは2000ニト)へと進化している。明るい夏の昼間時などに、画面が見やすいし、フラッシュライトとして使ってみると、その明るさに驚くほどだ。
外見上の機能追加は少ないが、iPhoneもApple Watchも心臓部であるチップセットの性能向上が大きなアップデートだ。後日、実機をテストする機会を得られたら、また詳細をご報告しよう。
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