OpenAIの文→画像AI「DALL・E 3」、10月にChatGPT PlusとAPIで利用可能に
OpenAIは、文章から画像を生成するAIの次期版「DALL・E 3」を発表した。「ChatGPT Plus」と「ChatGPT Enterprise」のユーザーは、10月に利用可能になる。先代より長いプロンプトの理解力が大幅に高くなったとしている。
米OpenAIは9月20日(現地時間)、文章から画像を生成するAIの次期版「DALL・E 3」を発表した。「ChatGPT Plus」と「ChatGPT Enterprise」のユーザーは、10月に利用可能になる。また、今秋中にAPIとラボ経由の提供も開始する。
2022年4月に発表した「DALL・E 2」と比較して、長いプロンプトの理解力が大幅に高くなったという。「はるかに多くのニュアンスや詳細を理解できるので、アイデアを非常に正確な画像に簡単に変換できる」とOpenAIは説明する。
同じプロンプト(An expressive oil painting of a basketball player dunking, depicted as an explosion of a nebula)での生成画像比較。右がDALL・E 3
ChatGPT上にネイティブに構築されており、ユーザーはChatGPTと対話しながら生成された画像を修正していける。
生成した画像の所有権は、DALL・E 2同様にユーザーにあり、転載、販売、商品化にOpenAIの許可は不要。著作権問題対策として、存命のアーティストのスタイルのイメージを求めるリクエストは拒否するようになっている。
クリエイターが自分の画像を今後の画像生成モデルのトレーニングからオプトアウトするためのリクエストページも開設した。
また、安全対策として、著名人の名前を含むリクエストを拒否するようになっているという。さらに、前日発表したレッドチームと協力し、安全性を改善していくとしている。
DALL・E 3のページで、生成画像とその生成に使ったプロンプトが多数紹介されている。
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