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西友、基幹システム切り替えで品薄・欠品発生 「AI発注が原因ではない」
西友の基幹システムの入れ替えに伴い、一部店舗で品薄や欠品。一部で「新規導入したAI発注システムの問題では」と推測されていたが、西友の広報担当者はこれを否定。
西友は9月25日、約10日前から始めた基幹システムの入れ替えに伴い、一部店舗で品薄や欠品が起きていたことを明らかにした。問題は解消に向かっているという。
一部で「新規導入したAI発注システムの問題では」と推測されていたが、西友の広報担当者はこれを否定。ただ、詳細な原因は回答を控えた。
問題は、9月13日ごろから行った、米Walmartのシステムを西友独自開発に入れ替える作業に伴い発生。全国の一部の店舗で品薄や欠品が起きたという。
同社は「システム入れ替えに伴う品薄や欠品は想定していた。一部の店舗では想定以上だったが、ほぼ想定内に収まっている」と強調する。商品の補充も、24日までにほぼ完了したという。
各店舗ごとのシステムを切り替えるため、9月から11月にかけ全国の店舗で順次、臨時休業することも21日に発表した。担当者によると、この休業は以前から予定されていたもので、今回の問題とは無関係としている。
西友の新システムには、シノプス社(大阪市)のAI自動発注システム「sinops-CLOUD」を導入している。今回の品薄・欠品はsinops-CLOUDが原因ではないかという風評も立ったが、西友は否定。シノプスも21日付のニュースリリースでうわさを否定した。
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