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OpenAI、7月に停止したChatGPTのWebブラウズ機能を復活
OpenAIは、5月にリリースして7月に提供を停止していた「Browse with Bing」の提供を再開した。有料Webサイトの記事を読めてしまっていたのが停止の理由だが、解決できたという。
米OpenAIは9月27日(現地時間)、5月にβ版としてリリースし、7月に提供を停止していた「ChatGPT」のWebブラウジング機能「Browse with Bing」の提供を再開した。
この機能は、有料版(PlusとEnterprise)向けで、米MicrosoftのBing検索APIを使っている。5月に提供を停止したのは、「望ましくない方法でコンテンツが表示される場合があることがわかった」ため。具体的にはペイウォールで守られているはずのThe New York Timesなどの有料記事を無料で読めてしまっていた。
OpenAIは8月、同社のWebクローラー「GPTBot」をブロックする方法をヘルプページで公開した。
また、公式Xアカウントで「アップデートには、robots.txtのフォローと、WebサイトがChatGPTと対話する方法を制御できるユーザーエージェントの識別が含まれる」とポストした。
提供停止前にBrowseを選択していた場合はそのまま使える。再度設定するには、[プラス設定&ベータ]→[ベータ機能]で「Bingで閲覧」を有効にする。
これでBingチャット同様に2021年9月より後のデータも検索対象になる。
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