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伝統的なボディに最新ミラーレス、「Nikon Z f」は撮って気持ちいい“趣味系カメラ”の大本命荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)

とうとうニコンから趣味系カメラの本命が来たかもしれない。見た目は伝統的でクラシカルながら、中身は最新技術が詰まったミラーレス一眼「Nikon Z f」である。

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シャッターが気持ちよくていっぱい撮ってしまう

 では撮ってみる。なにはともあれレンズは40mm F2.0 SE(スペシャルエディション)。Z fcと同時に登場したデザインをボディに合わせたレンズで、40mmなのでZ fの標準レンズとしてもちょうどいい。


Z fとボディに合わせたデザインのレンズ「NIKKOR Z 40mm f/2 (SE)」。この組み合わせは秀逸

 レンズデザインもかつてのNikkorレンズを継承している。

 電源を入れたら構えてシャッターを切るのだが、このシャッターの感触やレスポンスがすごく気持ちいい。Z fで一番いいとこじゃないかと思う。

 カシャンじゃなくてカシッって感じのストイックが音がする。ミラーレス機でもメカシャッターがある限りシャッター音はするわけで、それが快適だと撮影の気分がアガるのである。

 シャッターが気持ちいいと撮影枚数が増える。なんてことないシーンでもつい撮っちゃうから。


古い床屋をリノベしたカフェで。グラスにフォーカスを合わせ丸ボケをいっぱいちりばめてみた。こんななんてことないスナップが楽しい(40mm 1/50秒 F2.8 +1.3 ISO280)

 では人を撮る。もちろん被写体検出AF。

 iボタンを押してメニューを表示し、AFエリアモード/被写体検出を選ぶ。

 ちなみにニコンのカメラを屋外で使うときのWBは「自然光オート」をおすすめしたい。非常にナチュラルな色を出してくれる。


「i」を押すと出るメニュー(カスタマイズ可能)。ここでWBやフォーカスモード、フォーカスモードなどまとめてセット

 そして被写体検出だが「オート」にしておけば、人物でも動物でも自動的に合ってくれる。


カメラ任せで撮るならAFエリアも被写体検出もオートにすればOk。1画面で全部セットできるのがよい。

招き猫群の前でポートレート(40mm 1/200秒 F2.0 ISO100)

 さらに、Z 8を受け継ぎ、美肌効果と人物印象調整機能がついている。


美肌効果や人物印象調整機能はZ 8を受け継いでる。今後のZシリーズにはみな搭載されるのだろう

 美肌効果をNORMALにして撮影したのが次のカットだ不自然さを感じさせず、肌をちょっと滑らかにしている。スマホカメラの美肌効果ほど盛りはしないので安心してonにしてよさそうだ。

 こちらは、24-70mm F4で撮影。


Z fに24-70mm F4。Z fにはほどよいサイズ感でいい

美肌効果NORMALで撮影。1枚だと分かりづらいがオフの時と比べると肌が少し滑らかになってる。強すぎないのがいい

 被写体検出設定には、オートと人物の他に、動物・乗り物・飛行機がある。MF時に被写体検出だけしてくれる機能もある。オールドレンズをつけて撮りたい人を補助するためだそうな。

 次は動物。

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