老舗ソシャゲ「怪盗ロワイヤル」が14周年 なぜここまで続く? DeNAに話を聞いた
DeNAが提供するスマートフォン向けゲーム「怪盗ロワイヤル」が10月、14周年を迎えた。“老舗ソーシャルゲーム”ともいえる同作は、なぜここまで長期間に渡り、サービス提供を続けられているのか。運営会社に話を聞いた。
DeNAが提供するスマートフォン向けゲーム「怪盗ロワイヤル」が10月、14周年を迎えた。スマホが主流になる前の2009年からガラケー向けゲームとして提供を始めた同作は、“老舗ソーシャルゲーム”として23年10月現在もサービス提供を続けている。なぜ同作はここまで長期間に渡り、サービス提供を続けられているのか。
怪盗ロワイヤルは、DeNA Games Tokyo(東京都千代田区)が運営するスマホRPG。ユーザーは怪盗団のリーダーとなって、他のユーザーにバトルを仕掛けてお宝を盗み、コンプリートを目指す。当初はガラケー向けに開発され、斬新なゲームシステムでブームになり、テレビドラマや漫画にもなった。
運営のカギは、14年も宝を盗み続ける“熟練怪盗”の存在
怪盗ロワイヤルの累計プレイヤー数は10月時点で1450万人。DeNA Games Tokyoに同作の運営状況を聞いたところ、現在のアクティブユーザー数については明言を避けたが「ユーザーは、主に40〜50代の男性がメイン層になっている」と説明する。
「怪盗ロワイヤルのプレイヤーは、ほとんどがリリース当初より遊び続けてもらっているユーザーになる。長い歴史の中で共に戦った仲間や、ライバルとして戦った仲などプレイヤー同士のつながりが今でも怪盗ロワイヤルを遊び続けるモチベーションにもつながっているのでは」(同社)
また勝利の快感を意識したゲームデザインも重要だと話す。「お宝を盗んだり盗まれたりを繰り返し、コンプリートできたときの気持ちよさが怪盗ロワイヤルの本質であると捉え、遊び方が変わってきた現在でもプレイヤー同士のバトルを勝ち抜いたときの気持ちよさは変わらずに感じられることを意識している」と運営上のポイントを語る。
14年間のユーザー数の推移については回答を控えたが「ただ、どちらかというと新規のプレイヤー獲得を狙うというよりは、遊び続けてくれているプレイヤーが少しでも長く怪盗ロワイヤルを遊んでもらえるような運営を意識している」と続けた。
一方、「今から初心者が始めてもトッププレイヤーに追い付くことはできるのか」という質問には「正直なところ、始めてすぐ追い付くことは極めて難しいと思う」と正直に話す。「前述した通り、ほとんどのプレイヤーがリリース当初より遊び続けていることもあり、積みあがった経験値や報酬量もものすごい数値になっている」という。
続けて同社は「トップは難しくても、新しく始めた人や復帰した人が、ある程度活躍できるところまで戦力を上げられるような設計をできる限り心掛けている。また、そういった人たちに対して優しくアドバイスをしてくれる先輩プレイヤーもたくさんいるので『最近復帰しました』という声をいただくこともある」と“復帰勢”が一定数いるとも話した。
14年もの間、多くのプレイヤーを魅了してきた怪盗ロワイヤル。多くのソシャゲが登場しては消えていく中、いつまで続くのだろうか。同社は今後の見通しについては語らなかったものの「現状、サービス提供を終了する予定はない」と話している。
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