「ガンダムメタバース」でガンプラのCADデータ漏えいか バンダイ「事実確認中」
BANDAI SPIRITSは19日、期間限定でオープンした「ガンダムメタバース」へのアクセスに必要なクライアントファイルのダウンロードを一時的に停止した。
バンダイナムコエンターテインメントは10月19日、期間限定でオープンした「ガンダムメタバース」へのアクセスに必要なクライアントファイルのダウンロードを一時的に停止した。一方、X(旧Twitter)ではガンプラの3D-CADデータがガンダムメタバースから漏えいしたと話題になっている。
ガンダムメタバースは6日に日米のファンを対象とした期間限定公開をスタートし、12日から人数制限なしの一般アクセスに移行したばかりだった。11日までの先行アクセスとは別のクライアントファイルをダウンロードする必要があるが、19日にその公開を一時停止。告知にはとくに理由は書かれていない。
これと前後して、海外のXユーザーを中心にガンダムメタバースのクライアントファイルからガンプラの3D-CADデータを吸い出し、3Dプリンターで複製したとする投稿が複数確認された。既に削除された海外の投稿には、データが暗号化していない状態で収録されていたと示唆したり、未発売のガンプラ頭部を組み立てたとみられる画像を添付したりしていたものもあった。
日本のユーザーの間では、商品開発時の3D-CADデータが流出した可能性が指摘されている。また「機体の奪取は物語の中だけにしてくれ」「正規品より早く海賊版が出回りそう」「バンダイの知財はフリー素材に」など事態を憂慮する声が多く上がった。
ガンダムメタバースを運営するバンダイナムコエンターテインメントは、ITmedia NEWSの取材に対し「現在、事実確認中」と話している。
ガンダムメタバースは、バンダイがファンとの接点を増やすことを目的に進めているプロジェクト。テーマごとに複数のメタバースを構築予定で、現在は第一弾としてガンプラに特化したメタバースを24日まで期間限定で公開している。その後、機能改修を行い2024年の春に再度オープンする予定だ。
【訂正:2023年11月8日15時03分更新 ※社名の誤りを修正しました】
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