位置情報アプリ「NauNau」で漏えいか、200万人以上のチャット履歴などが外部から丸見えだった可能性 提供元「確認中」
スマートフォン向けゲーム事業を手掛けるモバイルファクトリーが、子会社のSuishowが手掛ける位置情報アプリ「NauNau」について、少なくとも200万人以上のユーザーの位置情報やチャット履歴が外部から閲覧可能だった可能性があったと発表した。
スマートフォン向けゲーム事業を手掛けるモバイルファクトリー(東京都品川区)は10月23日、子会社のSuishow(同渋谷区)が手掛ける位置情報アプリ「NauNau」について、少なくとも200万人以上のユーザーの位置情報やチャット履歴が外部から閲覧できた可能性があるとして、詳細を調査中と発表した。NHKが21日に問題を報じたことを受けての発表で、2社は現在「報道内容について、事実確認を行っている」という。
NauNauは、位置情報や歩数などを友人同士で共有できるアプリ(iOS/Android)。リリースは2022年10月で、23年2月にサービスを終了した位置情報アプリ「zenly」の代替として、若年層を中心にユーザーを獲得している。
NHKの報道によれば、NauNauは「少なくとも230万人分以上のユーザーの位置情報やチャット上のやりとりの履歴などが一時、一定のITの知識があれば外部から閲覧可能な状態」だったという。
Suishowは22年12月にはこの事実を認識していたにもかかわらず、チャット履歴については23年3月まで、位置情報については少なくとも4月末まで外部から閲覧可能な可能性が続いていたことも報じている。データの漏えい時に求められる個人情報保護委員会への報告も済ませていなかったという。
Suishowは10月23日現在、NauNauの提供を停止しており「第三者機関も交えた調査および対策が完了し、ユーザーに安心して利用いただけることが確認出来次第、再開の予定」としている。
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