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論文投稿サイト「arXiv」に1000万ドル超の寄付 クラウド移行やコードの最新化に活用
米コーネル大学が、同学の研究機関が運営する論文投稿サイト「arXiv」について、基礎科学研究を支援する米国の財団「サイモンズ財団」と米国国立科学財団から1000万ドル超の寄付を受け取ったと発表した。寄付金はarXivのクラウド化やコードの最新化など、ITインフラの強化に充てるという。
米コーネル大学は10月19日(現地時間)、同学の研究機関が運営する論文投稿サイト「arXiv」(アーカイブ)について、基礎科学研究を支援する米国の財団「サイモンズ財団」と米国国立科学財団から1000万ドル超の寄付を受け取ったと発表した。寄付金はarXivのクラウド化やコードの最新化など、ITインフラの強化に充てるという。
arXivは1991年に立ち上がった、物理学や数学、コンピュータサイエンスといった分野の査読前論文などを無料で投稿・閲覧できるWebサイト。査読がない分、内容に誤りや不正がある可能性も高い一方、研究のペースが早く、査読を待つと内容が陳腐化しかねない分野の最新研究をいち早く確認・共有できる場でもある。
コーネル大学は寄付金の使い道について「200万件超の論文を含む、成長を続けるリポジトリ(データの保管場所)をクラウドに移行する。さらにコードを最新化し、研究者にとっての信頼性、耐障害性、アクセシビリティーを確保できるようにする」とコメント。一連の取り組みに向け、ソフトウェア開発者を複数人雇用する方針を示した。
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