GoogleマップにAI採用の複数の新機能 レンズでの周辺情報表示など
GoogleマップにAI採用の5つの新機能が追加される。5月に予告されたイマーシブビューでのナビやGoogleレンズでの周辺情報表示などだ。
米Googleは10月26日(現地時間)、“AIの力を活用する”複数のGoogleマップの新機能を発表した。既に東京で利用できるようになっているものもある。
ストビューのイマーシブビュー化
今年のGoogle I/Oで予告した「Immersive View for routes」(ルート向けイマーシブビュー)が、東京を含む15都市でモバイルアプリで使えるようになる。
イマーシブビューは、「AIと数十億の高解像度ストリートビュー、衛星画像、航空写真を組み合わせた体験」。新機能では、目的地までのストリートビューを、このイマーシブビューの中を移動して確認できる。
利用するには、目的地と移動手段(徒歩、自転車、など)を指定し、左下に表示される画像カードをタップする(下画像左)。Immersive View for routesのデータに接続(下画像中央)すると、イマーシブビューでのナビを開始(下画像右)できる。
ターンバイターンごとの画像も確認できるので、目的地が近くなったら拡大して入り口をチェックすることなども可能。タイムスライダーで混雑や明るさなどの時間帯による変化をシミュレートすることもできる。
Googleレンズで周囲を検索する「Lens in Maps」
Googleマップの検索枠にGoogleレンズ(スマートフォンのカメラに写っているものの情報を提供する検索機能)が追加された。これをタップしてスマートフォンのカメラで周囲を映すと、周囲のATM、交通機関の駅、レストラン、コーヒー ショップ、店舗、観光スポット、公園などの情報が表示される。 初めて訪れる町に地下鉄で行った時などに便利そうだ。
東京都下在住の筆者のPixel 8 Proでも既に利用できるようになっている。
高速道路の出口などについての情報強化
ナビのマップ全体の色が更新され、視認性が改善される。さらに、出口までに複数の車線を移動しなければならないような分かりにくい高速道路などの車線の詳細が表示されるように改善される。この更新は北米や欧州などの12カ国で数カ月でロールアウトする見込み。
電気自動車の充電情報改善で自分の車との互換性も確認可能に
電気自動車(EV)の充電ステーション検索機能は2018年から提供しているが、これが改善され、自分の車と互換性があるかどうかが確認できるようになる。また、故障している可能性を確認できるようにするため、充電器が最後に使われた日時も確認できるようになる(米国では充電器の約25%が常に故障しているという)。
この機能は今週中に世界中で利用可能になる見込み。
「やりたいこと」検索でテーマ別のスポットを提案
「ラテアート」や「バラ園」など、漠然とした検索ワードを入力すると、最寄りの関連するスポットが表示されるようになった。これは、Googleマップのコミュニティで共有された数十億米の画像の分析に基づき、AIと画像認識モデルを使って行われている。
また、ただ「やりたいこと」と検索枠に入力すると、「アニメ」「美術展」などのテーマ別候補が表示され、そこから興味のあるテーマを掘り下げていくことができる。この機能は数週間以内に利用可能になる見込み。
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