「アレクサで特許権侵害」とアマゾンを提訴、岐阜県の開発企業 過去にはLINEに勝訴
AI技術などの研究開発を行うフューチャーアイは6日、AIアシスタント「Alexa」が自社の特許を侵害しているとして、米Amazon.comやアマゾンジャパンなど4社を8月24日付で提訴していたと発表した。
AI技術などの研究開発を行うフューチャーアイ(岐阜県高山市)は11月6日、AIアシスタント「Alexa(アレクサ)」が自社の特許を侵害しているとして、米Amazon.comやアマゾンジャパンなど4社を8月24日付で提訴していたと発表した。
フューチャーアイの発表によると、同社はAI音声アシスタント関連の特許を複数有し、関連する複数の企業にライセンス契約の締結を求める交渉を行っているという。アマゾンジャパンもその1社で、過去1年にわたり交渉を行ってきたが、応じないとする最終回答があったため提訴した。
また訴訟を提起した後もAmazon側の代理人に「破格のライセンス料」を提示して早期和解を打診したものの、回答期限だった10月25日を過ぎても回答がなかったため、公表に至ったとしている。
同社が侵害されたとする特許第7208603号「サービス提供システム及び端末」は、ユーザからの質問や要求に応じ、特定の分野に特化した人工知能が応答できるようにするというもの。2022年4月20日に出願し、23年1月11日に登録された(分割出願、初回出願は2014年8月27日)。
フューチャーアイは、19年にもLINEが提供していた連絡先交換機能「ふるふる」で特許を侵害されたとして3億円の損害賠償を求める裁判を起こしている。東京地裁は21年5月、LINEの特許侵害を認定し、約1400万円の支払いを命じた。
【追記:2023年11月9日14時更新 特許第7208603号は分割出願のため出願日は2014年8月27日に遡及するという指摘を受け、その旨の記述を加えました。当時の出願内容(特許出願2014-172512)も特許情報プラットフォームで確認できます】
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