検索
連載

ソニー「α9 III」何がすごい? 世界初、グローバルシャッターの仕組みとメリット荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

ソニー「α9 III」の中身がすごかった。待ちに待ったグローバルシャッター方式CMOSセンサーの登場である。

Share
Tweet
LINE
Hatena

グローバルシャッターがもたらした圧倒的な高速スペック

 そのグローバルシャッター方式のCMOSイメージセンサーを初搭載したのが、α9 III。もともと速さを売りとしたシリーズだ。


2460万画素で静止画でも動画でも歪みがなく、超高速AFと超高速連写で、プロ向けのワークフローもサポート!

 すごいのはグローバルシャッターによる圧倒的なスペックだ。

 画素数は約2460万画素。もちろん高速に動く被写体を撮ってもカメラを振りながら撮っても歪みはゼロ。

 シャッタースピードは最高1/80000秒!(8千ではなく8万だ)


シャッタースピードは最高1/80000秒!

 連写速度は最高120fps。秒120コマでAF/AE追従するというのだからすごい。1枚撮るのにフォーカスを合わせて露出をシャッターを切るという動作が必要なのにそれを1秒で120回である。


撮影時のブラックアウトがゼロでなおかつ秒120コマの超高速連写が可能

 完全に電子シャッターなのでプリキャプチャも対応。


プリキャプチャーを使えばシャッターを押しきった直前から記録してくれる。しかもAF/AE追従

 ユニークなのがブースト機能。常時120fpsで撮ってたらメディアがどれだけあっても足りないのだが、C5ボタンを押した間だけスピードブーストがオンになって120fpsになるという機能だ。これはうれしい。


C5ボタンに割り当てられたブースト機能。全押ししたときだけ120fpsにブーストさせられる

 グローバルシャッターのメリットは歪まないだけじゃない。前述のように原理的にフリッカーの影響を受けないので人工照明下でも安心してシャッタースピードを上げられる。室内でのスポーツ撮影に革命をもたらしそうだ。

 全シャッタースピードでフラッシュとシンクロさせられるのもすごい。ローリングシャッターの泣きどころの一つがこれで、フラッシュは本当に一瞬しか光らないので、シャッターがローリングしていては間に合わないのだ。


全シャッタースピードでシンクロ可能。1/80000秒でも!

 もちろんグローバルシャッター方式のセンサーを搭載したことで、メカシャッターはなし。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る