ニュース
AI研究する企業・大学にGPUクラウド無償提供、半年間 ソフトバンク子会社
ソフトバンク子会社でクラウド事業などを手掛けるIDCフロンティア(東京都千代田区)が、AIを研究する企業や大学・研究機関に、GPUクラウドサービスを無償提供するキャンペーンを始めた。条件を満たした組織は、月額22万円相当のGPUクラウドサービスを半年間無料で利用できる。
ソフトバンク子会社でクラウド事業などを手掛けるIDCフロンティア(東京都千代田区)は11月8日、AIを研究する企業や大学・研究機関に、GPUクラウドサービスを無償提供するキャンペーンを始めた。条件を満たした組織は、月額22万円相当のGPUクラウドサービスを半年間無料で利用できる。
無償提供するのは、米NVIDIA製GPU「Tesla P100」をクラウド経由で使える「IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ Tesla P100」。AIの研究や概念実証を進めており、その成果をGPUクラウドの活用事例として公開することに同意した組織が応募できる。無料での利用中はサポートなども料金なしで受けられるが、ネットワークなどの料金は別途かかる。募集期間は2024年3月22日まで。
AIの研究開発を手掛ける企業や大学・研究機関によるGPUクラウドの利用とその定着を狙った施策。IDCフロンティアは今後、データセンターの見学ツアーやウェビナーを通し、研究機関などへのさらなる訴求を図る。
関連記事
- 東大、構内にクラウド基盤を構築 全国の研究機関に計算資源とストレージ提供
東京大学など9大学と2つの研究所が、クラウド基盤を東京大学構内に構築したと発表した。全国の大学や研究機関が計算資源やストレージを提供する。 - ドスパラがGPUクラウドサービス提供 生成AIなどで利用見込む
PC販売などを手掛けるサードウェーブは11月1日、法人向けブランド「ドスパラプラス」で、GPUクラウドサービス「raytrek cloud」を始めた。 - 「さくらのクラウド」に「NVIDIA V100」搭載サーバを使える新プラン 1時間481円から
さくらインターネットが、IaaS「さくらのクラウド」の新プランとして、GPU「NVIDIA V100」を搭載した仮想サーバを1時間単位で利用できる「さくらのクラウド 高火力プラン」の提供を始めた。短期間に高いパフォーマンスの計算資源が必要な機械学習などで利用を見込む。 - 小規模企業向けクラウドPCは浸透するか Webブラウザから使えるマシン「Windows 365」登場で考えた
8月2日から利用可能になるWindows 365 Cloud PC。期待がかかるが、個人や小規模の企業で利用できるのか。また、どの程度の料金なら割に合うのか。 - さくらインターネット、GPUクラウド強化を前倒し 生成AI意識
さくらインターネットが、6月に発表したGPUクラウドサービスへの投資計画を前倒しで進めると発表。2024年に78億5000万円を投じると決めた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.