GitHub、コードの脆弱性を発見後に修正コードまで自動生成してくれる「Code scanning autofix」発表
米GitHubの年次イベント「GitHub Universe 2023」が米サンフランシスコで開幕。1日目の基調講演で、GitHub Copilotが脆弱性のあるコードを自動的に修正してくれる「Code scanning autofix 」を発表し、発表と同時にプレビューが公開された。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「[速報]GitHub、コードの脆弱性を発見後、修正コードまで自動生成してくれる「Code scanning autofix 」発表。GitHub Universe 2023」(2023年11月10日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米GitHubの年次イベント「GitHub Universe 2023」が米サンフランシスコで開幕。1日目の基調講演で、GitHub Copilotが脆弱性のあるコードを自動的に修正してくれる「Code scanning autofix 」を発表し、発表と同時にプレビュー公開となりました。
Copilotには以前からコードの脆弱性を発見する「GitHub Advanced Security」と呼ばれる機能が備わっていました。
これはXSS(クロスサイトスクリプティング)などのコードのロジックなどの潜在的な脆弱性や、漏洩すると大きな事故を引き起こすシークレットがコード内に含まれていないか、などをチェックしてくれる機能です。
今回発表された「Code scanning autofix 」は、コード内に発見された脆弱性を修正するコードまで生成してくれる機能です。
下記はデモで示されたその様子です。
まず、コードの中に脆弱性が発見され、その通知が表示されました。
そしてCode scanning autofix機能によって、修正コードが示されました。
確認後、右下の「Commit fix」をクリックすれば修正内容の反映が行われます。
また、パターンによる検出にとどまらず、AIによってコード内のシークレットを検出してくれるシークレットスキャン機能もプレビュー公開されました。
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