GitHub Copilotに新機能 開発中のコードとパブリックリポジトリのコードがある程度一致したら教えてくれる「code referencing」
米GitHubが、「GitHub Copilot」の新機能を発表。コードがGitHubで公開されているいずれかのパブリックリポジトリのコードと150文字程度が一致した場合に教えてくれる「code referencing」をパブリックβとして提供する。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「GitHub Copilot、開発中のコードがパブリックリポジトリのコードと150文字程度一致したら教えてくれる「code referencing」機能を追加」(2023年8月8日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米GitHubは、コーディングの支援をしてくれる「GitHub Copilot」の新機能として、コードがGitHubで公開されているいずれかのパブリックリポジトリのコードと150文字程度が一致した場合に教えてくれる「code referencing」をパブリックβとして提供することを発表しました。
下記はデモ動画より、左側のペインで開発中のコードの一部が、GitHub上のいずれかのパブリックリポジトリのコードと一致した場合に、右側のペインに通知が表示されたところです。
code referencingはパブリックリポジトリとして公開されている大量のコードをインデックス化することで、わずか10ミリ秒から20ミリ秒程度のレイテンシでコードの一致を発見できます。
おそらくこれは、2023年2月に刷新されたコードサーチに最適化された検索機能がベースになっていると思われます。
コードと開発中のコードがパブリックリポジトリ上の150文字程度のコードとの一致が発見されると、上記画面のように一致した部分のコード、一致したコードが存在するパブリックリポジトリ、そしてパブリックリポジトリのライセンスが表示されます。
複数のリポジトリがあれば、上記の情報がそれぞれのリポジトリごとに表示されます。
こうしてコードの一致が発見され、その情報が表示されたあと、それをどのように活かすかはプログラマに委ねられています。
例えば、そのリポジトリの作者がどのようにコードの前後や機能を実装しているのかを参考にする、あるいはコードをさらに書くのではなく、同様のコードが存在するライブラリを組み込む。もしくは自分の実装の方が優れていると考える場合には、よりよい実装を提案する、などが考えられると説明されています。
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