GitHubのAIプログラミング機能「Copilot」がneovimとIntelliJ IDEAでも利用可能に
GitHubのAIプログラミング機能「GitHub Copilot」が、「nervim」と「IntelliJ IDEA」でも利用可能になった。これまでは「Visual Studio Code」のみに対応していた。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AIとペアプロする「GitHub Copilot」がneovimとIntelliJ IDEAでも利用可能に、テクニカルプレビューとして」(2021年11月2日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米GitHubは10月27日と28日の2日間(太平洋時間)、オンラインイベント「GitHub Universe 2021」を開催し、現在テクニカルプレビュー中の「GitHub Copilot」が「neovim」と「IntelliJ IDEA」でも利用可能になったことを発表しました。
GitHub CopilotはAI言語モデルの「GPT-3」を用いた米OpenAIの技術により、まるでペアプログラミングの相手の様にAIがコードを自動生成してくれる、というサービスです。
具体的には、コメントに書かれた英語の説明からコードを生成してくれる機能や、Excelのオートフィルのように、似たようなコードが続く場合には最初の何パターンかを書くと残りをAIが補完してくれる機能、すでに実装されたコードを基にテスト用フレームワークに沿ったテストコードを生成してくれる機能などを備えています。
下記のツイート内の動画はその様子の一部を示しています。
21年7月にGitHub Copilotが発表されたときには、利用可能なコードエディタは「Visual Studio Code」のみでしたが、今回新たにneovimとIntelliJ IDEAでも利用可能になりました。
neovimは、Vim再実装することでモダンな機能を搭載しつつスリム化したソフトウェアで、Windows、mac、Linux、BSDなどに対応。Vimの操作やVimscript v1との完全互換をうたっています。
IntelliJ IDEAはKotlin言語の開発元でもあるJetBrainsによる統合開発環境です。
それぞれのコードエディタにGitHub Copilotをインストールする方法は、GitHub上の「copilot-docs/docs at main · github/copilot-docs」のページで説明されています。
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