Google、湯飲み型キーボードを披露 「スシ配列」採用 設計図を無償公開
Google Japanが湯飲み型キーボード「Gboard 湯呑みバージョン」を披露。発売予定はなく、3Dプリンタやプリント基板加工機向けの設計図と回路図、ファームウェアなどをGitHubで無償公開している。
Google Japanは10月1日、湯飲み型キーボード「Gboard 湯呑みバージョン」を発表した。発売予定はなく、3Dプリンタやプリント基板加工機向けの設計図と回路図、ファームウェアなどをGitHubで無償公開する。
円筒形にキーを配置することで、中心部分に125mlの収納スペースを生み出した。同社では「キーボードと湯飲みを一体化した画期的なキーボード」であり、「シーンをエラばずに使えるウニバーサルデザイン」と説明する。
キーには魚偏の漢字を50音で並べおり、あいうえおの代わりに鯵(あじ)、鰯(いわし)、鰻(うなぎ)などの漢字を対応させたJIS配列ならぬ、「SSI(スシ)」配列を採用。「おさかな漢字変換」によって文字を入力する。
キー数は58、キー仕様は「ロープロファイルメ『蟹』カルスイッチ」、キーピッチは「もちろんピッチピチ」、ストロークは「やけどしない深さ」、インタフェースはUSB Type-Cを採用する。キーボードの回路部の動作温度は、マイナス10度から60度、湯飲み部分はマイナス20度から140度までとしている。
同社はキーボードの開発経緯について、「お茶を飲んでいたら、湯飲みを倒してキーボードにお茶をこぼしてしまったという失敗をさけるために、新しく考案した」と説明。製作期間には構想6カ月、制作6カ月、熟成に18カ月を要したという(公開された動画は2020年3月以前に撮影されており、実際に18カ月経過している)。
なんとなく4月1日の雰囲気が伝わってくるが、同社では10月1日は豊臣秀吉が天正15年に「北野大茶湯」という大規模な茶会を開いた日であり、誰でも好きな湯飲みを使ったと説明している。
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