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「肖像権を侵害」「一律の規制は」 鉄道各社、私人逮捕系YouTuberへの対応に苦慮(2/2 ページ)
盗撮や痴漢といった犯罪が疑われる一般人を追跡したり、拘束したりする様子をSNSなどを通じて発信する「私人逮捕」系と呼ばれる動画などを巡り、鉄道各社が対応に苦慮している。
営利目的は「事前申請」を 鉄道各社
ただ、駅構内での撮影を巡っては、私人逮捕系の動画がSNSであふれる一方で、鉄道愛好家らが自身の趣味として写真や動画を撮影するケースもある。
JR東日本は「お客さまによる駅構内での動画や写真の撮影に関してはさまざまな場面や状況があり、一律に規制することは難しい」とした上で、「ホームでの脚立の使用、立ち入り禁止区域での撮影といった、列車の安全な運行やご利用に支障をきたすような行為は、おやめいただくようお願いいたします」と訴える。
また、東京メトロは「敷地等の中で営利目的での撮影行為を行う場合は、内容の確認を伴う当社への事前申請と、社員の立ち会いが必須」と説明。「お客さまの私的な目的での撮影を除き、無断で撮影をして動画サイトへ公開し、収益を得る行為については、お止めいただければ」としている。
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