ニュース
JR西グループでも内部不正 “落とし物のICカード”着服 20代社員が複数回の不正乗車
JR西日本グループのJR西日本交通サービスは、20代社員が落とし物にあったICカード「ICOCA」を着服し、そのカードを使って複数回に渡り不正乗車をしていたと発表した。
JR西日本グループのJR西日本交通サービス(兵庫県尼崎市)は11月28日、20代社員が落とし物にあったICカード「ICOCA」を着服し、そのカードを使って複数回に渡り不正乗車をしていたと発表した。同社は「お客さまをはじめ、関係の皆さまにはご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。
問題が発覚したのは16日。JR西日本のICカード乗車券処理データの定期調査で、同一社員により改札への入場情報の取り消しが繰り返し行われているICカードを発見。処理をした社員に聞き取りしたところ、落し物に登録されているICカードを着服し、入場情報を不正に取り消していたことが分かった。
不正取り消しがあったのは、3月6日〜8月4日の間。JR線や他社路線で計9回、5660円分の運賃を支払っていなかった。問題起こした社員について同社は「社内規定に基づき厳正に処分した」と説明。再発防止策として、コンプライアンスの指導・教育を再徹底するとしている。
問題のICカードの落とし主に対しては「真摯に対応する」(同社)という。心当たりがある人がいれば、同社まで電話問い合わせするよう求めている。
関連記事
- バンダイナムコでまた内部不正 廃棄庫から商品持ち出し、8700万円の利益 8年間気付かず
バンダイナムコホールディングスは、子会社の元派遣社員が許可なく商品を外部に持ち出す不正行為を行っていたと発表した。 - 派遣社員が“クライアントの顧客情報”900万件を不正持ち出し NTT西グループ
NTT西日本グループのNTTマーケティングアクトProCXは、マーケティング業務を代行するためにクライアントから預かっていた顧客情報900万件が不正に持ち出されたと発表した。 - バンナム元社員、会社スマホ4400台を無断で売り約6億円着服 民事訴訟へ
バンダイナムコホールディングスは、子会社のバンダイナムコエンターテインメント元従業員に約6億円の損害賠償を請求する民事訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。 - 内部不正による情報漏えいを防ぐには IPAが“内部不正防止ガイドライン”無料公開中
情報処理推進機構(IPA)では、委託先や従業員などによる内部不正の対策をまとめた「組織における内部不正防止ガイドライン」を公開している。 - “鉄道育成”ゲームアプリ「ソダテツ」 JR西が今冬にリリース 実在車両200種類以上が登場
JR西日本のグループ会社であるJR西日本コミュニケーションズとJR西日本イノベーションズは、鉄道育成ゲームアプリ「SODATETSU」(ソダテツ)を今冬にリリースすると発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.