ニュース
積水ハウスで個人情報3万件漏えいか 委託先・BIPROGYによるセキュリティ設定に不備
積水ハウスが、システム開発用のクラウドサーバから個人情報など3万件超が漏えいした可能性があると発表した。一部の情報は漏えいを確認した。システム開発を委託していたBIPROGYによるセキュリティ設定に不備があったという。
積水ハウスは11月28日、システム開発用のクラウドサーバから個人情報など3万件超が漏えいした可能性があると発表した。一部の情報は漏えいを確認した。システム開発を委託していたBIPROGYによるセキュリティ設定に不備があったという。
漏えいした可能性があるのは、積水ハウスが2001年から23年に取得した顧客の氏名や建築地住所とその図面、さらにこれらの物件に携わった同社従業員の氏名計3万4587件。このうち、2023年に取得した顧客の氏名、建築地住所とその図面計2件と、その物件を担当した従業員の氏名計12件は漏えいを確認した。23年11月28日時点では一連の情報が不正利用された例は確認しておらず、他のサーバへの影響もないという。
個人情報保護委員会への報告は済ませた。積水ハウスは今後「委託先の情報セキュリティに関する監督強化を行うとともに、個人情報の取り扱いの一層の厳格化に取り組む」としている。
事態が発覚したのは6日。外部からの不審なアクセスを検知したため、サーバを停止し、詳細を調べたところ、10日に漏えいの可能性と原因が分かったという。
関連記事
- カプコン、最大35万件の個人情報が流出した恐れ 11月2日の不正アクセスで
カプコンが、第三者からの不正アクセスで最大35万件の個人情報が流出した可能性があると発表。国内外の顧客情報や株主名簿などの情報が含まれるという。 - 沖縄のスーパーで個人情報など計6000件以上が流出した可能性 商品の予約情報も
沖縄県でスーパーマーケットを展開するリウボウストアは、オンラインストアを管理するサーバに不正アクセスを受け、個人情報が一部流出した可能性があると発表。うなぎやワインの店頭予約データも流出した可能性があるという。 - セイコー、6万件の漏えい明らかに 8月発表のランサムウェア攻撃で
セイコーグループ社が、8月に発表したランサムウェア攻撃の被害によって、グループ企業で管理していた個人情報など約6万件が漏えいしたことが分かったと発表した。同社は8月にランサムウェア攻撃を受けたことを公表。情報漏えいの事実を確認したとし、影響範囲の調査を進めていた。 - 「Zoff」運営会社に不正アクセス 顧客情報約9万7000件が流出、従業員や取引先企業の情報も
インターメスティックが、社内サーバが不正アクセスを受け、メガネ店チェーン「Zoff」の顧客情報など9万6911件が流出したと発表。マルウェアによる攻撃を受けたとして、侵入経路などを調査中という。 - タミヤのサイトに不正アクセス 個人情報10万件以上流出の可能性
タミヤのWebサーバが外部から不正アクセスを受け、「タミヤショップオンライン」登録ユーザーの情報など最大10万件以上の個人情報が流出した可能性。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.