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ボールベアリングを使ったトラックボールはなぜ心地よいのか ベアリング製造元に聞く分かりにくいけれど面白いモノたち(1/5 ページ)

エレコムのトラックボール「IST(イスト)」シリーズにはボールベアリングを採用したモデルがあり、その操作はとても心地よい。そのボールベアリングを供給しているのが、ミネベアミツミというメーカーだ。

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 エレコムから発売されたトラックボール「IST(イスト)」シリーズには、ボールを受ける支持部分にボールベアリングを採用したモデルが含まれている。かつて、アーケードゲームのコントローラーなどには、ボールベアリングを支持方式に使ったものもあったし、コンシューマー向けにもあったそうだが、コストの関係で使われなくなっていたものを、久しぶりに復活させたのだという。


エレコム「IST 無線・ベアリングモデル」は実売9480円前後。他に人工ルビーモデル、有線モデル、USB2.4GHz無線モデルがある。人工ルビーの無線タイプは実売7480円前後

 今回、エレコムから支持方式が人工ルビーのモデルと、ボールベアリングのモデルの両方を提供頂いたので、さっそく使い比べてみたのだけれど、その使い勝手がそれぞれに個性があり、大きく違っていることに驚いた(機材協力:エレコム)。


人工ルビー支持モデルの内部。赤い小さなパーツが人工ルビー

ボールベアリング支持モデルの内部。銀色のリング状のパーツがボールベアリング

 どちらもスムーズにカーソル操作が出来ることには変わりないのだが、人工ルビーの方は、少しヌルッとした感触で動かし始めに多少の力がいるが、指を離すとそこでカーソルがピタッと止まる。

 一方、ボールベアリングの方は、ボールベアリングを回している感触が指に伝わるので、より「機械」を操作している感触だ。動かし始めにほとんど力が要らず、操作に対する追従性がとても高い。しかし、その分指を離す衝撃でもカーソルが動いてしまい、慣れるまで狙った場所でピタッと止めるのは難しい。

 個人的には、ボールベアリングを使ったタイプの追従性の高さと、いかにもボールでカーソルを操作しているという実感が指に伝わるのが心地よく、現在、ボールベアリングタイプをメインで使っている。

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