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23andMe、690万人のDNAデータを含む個人情報が盗まれたと認める

米遺伝子検査企業の23andMeは、10月に報告した顧客情報漏えいの規模が、当初発表した1万4000人ではなく690万人だったことを認めた。顧客には2要素認証の採用を求めている。

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 米遺伝子検査企業の23andMeは12月4日(現地時間)、同社のサービスを利用した690万人の個人情報が10月に盗まれていたと、米TechCrunchなど複数の米メディアに認めた。

 同社は10月に公式ブログで、サイバー攻撃に遭い、顧客プロフィール情報が漏えいしたことを発表していたが、対象となった顧客の人数などは公表していなかった。

 10月初旬には、ハッキングフォーラムBreachForumsに23andMeユーザーのDNA情報を盗んだという投稿があった。その証拠として、ユダヤ系ユーザー100万人と中国人ユーザー10万人の情報とされるデータを公開した。

 盗まれたデータには、氏名、誕生年、関係ラベル、親族と共有されているDNAの割合、祖先報告、自己報告された場所が含まれていたが、クレジットカード番号などはなかった。

 同社は米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で、23andMeのWebサイトで使用されているユーザー名とパスワードが他のWebサイトで使用されているものと同じである場合に、攻撃者がユーザーアカウントのごく一部(0.1%)にアクセスできたと判断したと説明している。人数にして約1万4000人に相当する。

 だが、23andMeはメディア宛のメールで、ユーザーがデータの一部を他のユーザーと共有する機能「DNA Relatives」を有効にしていた約690万人の個人情報も攻撃者が取得できていたと説明した。

 つまり、10月に報告していたユーザーの0.1%ではなく、ユーザーのほぼ半数の個人情報が漏えいしたことになる。

 この侵害への対策として、23andMeはすべてのユーザーにパスワードのリセットと、2要素認証の使用を要求している。

 23andme

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