マキタ互換バッテリーで、ヤフオクが注意喚起 違法の疑い強い非純正品が「中国から大量出荷された」
LINEヤフーのネットオークション「Yahoo!オークション」が、マキタ製の電動工具に使われているバッテリーの互換品に対し、PSEマークがあるものの届出事業者名が記載されていない違法品が中国から大量出荷されたとして注意喚起している。
LINEヤフーは12月18日、ネットオークション「Yahoo!オークション」において、マキタ製の電動工具に使われているバッテリーの互換品に対し、取り扱いに関する注意喚起を行った。
同社は、経済産業省から「電気用品安全法違反の疑いが極めて高いとして、型番:BL1860Bの非純正(互換)バッテリーが中国の工場から大量に出荷された」という情報提供を受けており、「当該製品は、PSEマークの表記はあるものの、届出事業者名が記載されていないため、電気用品安全法に違反する疑いが極めて高い商品である」としている。
Yahoo!オークションでは、経産省からの情報提供を受け、PSEマーク表示や届出事業者の表示部分を確認し、関係法令の定めるルールを順守したものを出品含め、取り扱うよう案内している。
今回の法令違反とは直接関係ないものの、マキタの互換バッテリーは国内で数多く流通しており、安い代わりに、本体強度やバッテリーセルのクオリティーに問題があったり、セルの電圧検知や温度検知といった安全機能が削がれていたりするものも多いと言われている。XなどのSNSでも、互換バッテリーが発火したという報告が複数投稿されており、マキタやNITE(製品評価技術基盤機構)では、数年前から非純正品やセルを入れ替えたリサイクル品の使用を止めるよう呼びかけている。
なお、フリマ大手のメルカリでは、PSEマークの有無にかかわらず、電動工具類を含む全ての互換バッテリーの出品を禁止している。
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