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Facebookアプリでクリックしたリンクのターゲティング広告利用、無効化可能に
MetaはFacebookのモバイルアプリに「リンク履歴」という新機能を追加した。初期設定で有効になっており、アプリのブラウザでタップしたリンクの履歴が保存されている。履歴はMeta全体のターゲティング広告に利用されているが、新機能でこれを無効にできる。
米Metaは、Facebookのモバイルアプリでクリックしたリンクの履歴の保存をオプトアウトする機能をロールアウトしている。米Gizmodoが1月2日(現地時間)に報じた。本稿筆者のiOSアプリでも「リンク履歴」のオプトアウトが可能になっている。
この機能が有効になったユーザーでは、Facebookアプリを起動した際、「新しいリンク履歴」という告知画面が表示される(下画像右)。この画面で「リンク履歴を許可」は初期設定で有効になっている。
リンク履歴という機能は、過去30日間にFacebookのモバイルブラウザでアクセスしたWebサイトを追跡する機能。有効だと、この期間中にFacebookのモバイルブラウザでタップしたリンクが保存され、「Metaテクノロジー全体での広告の改善に利用」されてしまう。おそらくこの機能が追加される以前からリンク履歴はMetaのターゲティング広告に利用されていたのだろう。新機能により、それを拒否できるようになるということだ。
なお、Metaは、メッセンジャーで訪問したリンクはリンク履歴に含まれないとしている。
リンク履歴をオフにするには、アプリ内のリンクをタップしてもアイルブラウザを開き、右下にある[…]→[設定に移動]で開く「閲覧設定」画面で「リンク履歴を許可」のトグルを無効にする(iOSアプリの場合)。
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