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KDDI、能登半島地震の避難所にSpaceXのStarlinkを350台無償提供
KDDIは、米SpaceXの衛星ブロードバンドサービス「Starlink」350台を、能登半島地震の避難所などに無償で提供すると発表した。これによりau以外のユーザーもWi-Fiを介してネットに接続できるようになる。
KDDIは1月7日、1日に石川県能登半島で発生した地震災害(令和6年能登半島地震)に伴う支援措置として、米SpaceXの日本法人Starlink Japanと強力し、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」を避難所などに無償で提供すると発表した。まずは石川県県庁舎に350台のStarlinkを搬入した。
これにより、避難所にWi-Fi環境が構築されるので、au以外のユーザーも無料でネットを使えるようになる見込みだ。
KDDIは6日には、NTTドコモと共同で、輪島市湾岸エリアの通信復旧を目指して「船上基地局」の運営も開始した。KDDIはこの船上基地局でも通信設備としてStarlinkを利用している。KDDIは、合わせて約700台のStarlinkを支援に活用している。
KDDIは2022年10月、「認定Starlinkインテグレーター」として機能し、自然災害などの事態が発生した場合でも地方や遠隔地で安定した信頼性の高い接続を必要とする顧客にクラス最高のネットワークサービスを提供する能力を強化すると発表している。
Starlinkは1台5万5000円で、通信料金は月額6600円あるいは9900円。別途設置費用も掛かる。
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