画面が“スケスケ”のテレビ、LGが商品化 世界初「ワイヤレス透明OLEDテレビ」
LGは、世界初のワイヤレス透明OLEDテレビ「LG SIGNATURE OLED T」を発表した。通常のテレビと異なり、ディスプレイ面が透明で裏が見えるのが特徴。LGの高級家電シリーズ「LG SIGNATURE」製品として販売する。
韓国LG Electronicsは1月8日(現地時間)、世界初のワイヤレス透明OLEDテレビ「LG SIGNATURE OLED T」を発表した。通常のテレビと異なり、ディスプレイ面が透明で裏が見えるのが特徴。LGの高級家電シリーズ「LG SIGNATURE」製品として販売する。日本での発売については不明。
同社は、透明OLEDパネルを長年手掛けており、2016年に55インチのフルHDパネルをCESで発表。B2B領域ではすでに展開しており、サイネージなどに活用されている。OLED Tでは、77インチ4Kの透明パネルを採用。映像エンジンとして「α11 AIプロセッサー」が搭載されている。
音声や映像は、付属の「Zero Connect Box」でOLED Tに無線で送信可能。無線送信と透明パネルを採用したことで、壁沿い/壁掛け以外にもリビングの中心部や窓の前など、設置の自由度を高められるとしている。
OLED Tは、Always-On-Display機能を搭載し、アートワークや動画、写真などを、周囲の空間と融合しつつ宙に浮かぶデジタルキャンバスのように表示できる他、画面の大半を透明化させたまま、画面下にだけニュースや天気予報、再生中の曲タイトルを表示する「T-Bar機能」が利用できるという。また、OLEDパネルをフル表示させることで、テレビやストリーミングをクッキリとコントラストのある映像で楽しむことができるという。
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