OpenAI、カスタムAIボットの「GPT Store」開店 収益化プログラムはQ1中に開始
OpenAIは、サブスクユーザーが自作のAIチャットボット「GPT」を公開できるストア「GPT Store」を開店した。利用できるのはサブスクユーザーのみ。第1四半期中に収益化プログラムが開始される見込みだ。
米OpenAIは1月10日(現地時間)、4日に開発者に予告したカスタムAIチャットボット「GPTs」のアプリストア「GPT Store」を開店したと発表した。同日発表の「Team」プランを含むChatGPTのサブスクリプションユーザーは、GPT Storeで自作GPTを公開でき、公開されているGPTの利用も可能だ。
GPTsは、コーディングの知識がなくてもプロンプトからの指示で対話することで、GPT-4やDALL・E 3を利用したオリジナルGPTを開発できるサービス。昨年11月の立ち上げから約2カ月で既に300万以上のGPTが公開されているという。
GPT Storeには、米AppleのアプリストアApp Storeのようにおすすめやトレンドのコーナーがある。その他、「DALL・E」「ライティング」「生産性」「調査分析」「プログラミング」「教育」「ライフスタイル」というカテゴリに分類されている。
本稿執筆現在のトレンド(最も人気のあるGPT)は、AI搭載の検索サービスを提供する米ConsensusのGPT「Consensus」(以前は「ResearchGPT」という名称だった)。 2億件の学術論文を検索し、科学に基づいた回答を得て正確な引用を含むコンテンツの下書きを作成するというものだ。
立ち上げ段階では登録されているGPTはすべて無料だが、第1四半期(1〜3月)中には収益化プログラムを開始する計画だ。
GPTストアに自作GPTを掲載するには、ビルダープロフィールを確認し、GPTが利用規約に準拠していることを確認するために、OpenAIの新しいレビューシステム(人間によるレビューと自動レビューが組み合わされたもの)にGPTを送信する必要がある。
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