Premiere Proにアップデート 絵文字対応などテキスト新機能 AIによる音声の自動タグ付けも β版公開
米Adobeが、動画編集ツール「Premiere Pro」の新機能を発表した。オーディオワークフローの改善や、フォント周りの機能追加を行った。パブリックベータ版として公開されており、Creative Cloudのサブスクリプションユーザーであれば誰でも利用できる。
米Adobeは2024年1月16日、動画編集ツール「Premiere Pro」における新機能を発表した。オーディオワークフローの改善や、フォントなどテキストスタイルの機能追加を行った。パブリックベータ版として公開されており、Creative Cloudのサブスクリプションユーザーであれば誰でも利用できる。
タイムライン上で直感的にオーディオフェードを調整できるフェードハンドル、クリップをシーケンスにドラッグすると「会話」「ミュージック」「効果音」「環境音」としてAIが識別するオーディオタイプの自動タグ付け、どのクリップにエフェクトが追加されているかを確認・コントロールパネルへの直接アクセスが可能なエフェクトバッジの他、トラックの高さを変更すると波形のサイズが動的に変更され、オーディオ表示・操作しやすくなるようになる。
テキストスタイル機能では、テキストの一部だけフォントの変更・調整・太字・エフェクト追加などが可能になった他、絵文字(Mac版のみ)、カラーフォントに対応した。また、エッセンシャルグラフィックスのドロップダウンにテキストスタイルのサムネイルが表示されるようになった。新しいスタイルブラウザも追加されている。
また、Adobeはサンダンス映画祭のプレゼンテーションスポンサーおよび公式編集プラットフォームとして、Adobe Film & TV Fundを通じて600万ドルを寄付するという。同映画祭は、2024年の応募者の83%がAdobe製品を使用しており、「Didi(弟弟)」「Will & Harper」「FRIDA」「Thelma」「Little Death」を含む57%の作品が、Premiere Proで編集されたという。
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