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Amazon、iRobotの買収を「EUの承認が得られそうにない」として断念 iRobotのCEOは辞任、大規模リストラも

Amazonは2022年8月に発表したiRobotの買収契約を終了したと発表した。EU規制当局の承認を得られないとの判断だ。iRobotはCEOの辞任を含む大規模リストラを発表した。

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 米Amazonは1月29日(現地時間)、2022年8月に発表したロボット掃除機の「ルンバ」で知られる米iRobotの買収契約を終了したと発表した。欧州連合(EU)での規制当局の承認を得る道がないと判断したとしている。

 買収総額はiRobotの負債を含めた約17億ドル(当時の換算ベース)だった。契約終了により、AmazonはiRobotに契約解除料として9400万ドルを支払う。

 iRobotは同日、共同創業者で会長兼任CEOのコリン・アングル氏の辞任と、従業員の約31%に当たる約350人の解雇も発表した。

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共同創業者のコリン・アングル氏

 iRobotはリストラの一環として、主力の掃除機以外の製品開発を一時停止する。

 EUの欧州委員会は昨年7月、この買収についての調査を開始し、11月にはこの買収がロボット掃除機市場の競争を制限する可能性があるという見解を示した

 欧州委員会のマルグレーテ・ベステアー執行副委員長はこの発表を受け、iRobotの買収により、AmazonがAmazonストアへのアクセスを制限または低下させることで、iRobotのライバル企業を締め出すことが可能になることが事前に判明していたと語った。

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