日本漫画家協会は1月30日、会員に対して「契約などの悩みがあれば協会に相談してほしい」と公式X(旧Twitter)に投稿した。専門知識や経験のあるスタッフが対応するという。
投稿には、訃報へのお悔やみも記されており、漫画「セクシー田中さん」作者で漫画家の芦原妃名子さんが、作品のテレビドラマ化をめぐるトラブルの末、急死したことを受けた声明とみられる。
この問題をめぐっては、漫画家が孤軍奮闘せざるを得ない環境を疑問視し、作家を守る仕組み作りを求める声が出ている。
関連記事
- 原作の漫画家が自らドラマ脚本を書いた理由 外された脚本家は「苦い経験」 日テレ「セクシー田中さん」巡るゴタゴタ
日本テレビで昨年10月から放送したドラマ「セクシー田中さん」について、原作者で漫画家の芦原妃名子さんが苦言を呈した。 - 日本漫画家協会、インボイス制度に反対声明 “本名バレ”のリスクなど指摘
日本漫画家協会は、2023年10月から始まる消費税の仕入税額控除の方式「インボイス制度」(適格請求書等保存方式)に反対する声明を発表した。「多くの漫画家に不利益を喚起しかねない懸念事項が払拭されていない」とし、見直しを求めている。 - 「バランスの良い法整備は実現可能」――海賊版サイト対策、日本漫画家協会や出版社が声明
「ダウンロード違法化」や、リーチサイト規制に関して、日本漫画家協会と出版広報センターが共同声明を発表した。海賊版サイト撲滅に向け、バランスの良い法整備を望むとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.